ワタシハ スペインゴ チョットデキル
スペイン語の発音は、ローマ字読みでだいたい通じるのでありがたい。母音がa, e, i, o, uの5つで、日本語と同じというのが大きいのだろう。とはいえ、語学学校の先生の発音を1日5時間も聞いていると、ちょっとした発音の特徴に気づくものだ。
それは ci や ce を、英語の th のように発音する*1ことだ。例えば Gracias (ありがとう) や cerveza (ビール)、concenciación (意識) といった単語で、cのところで少し舌を噛む。ただそれだけだ。実際にやってみると案外簡単にできるので、ちょっとだけスペイン語がうまくなったような気分になった。
ワタシハ スペインゴ チョットデキル (大嘘)
アメリカ人
中学1年生の英語の授業で「アメリカ人」は American だと習った記憶がある。ところが実際にアメリカ人と会って話すと、彼らは I'm American とは言わず、I'm from California のように州の名前を出す人が多い。こんなところに彼らの帰属意識が垣間見えるのかな、と思ったりする。
ところで、スペイン語で United States は Estados Unidos という。そして「アメリカ人」は Estadounidense というのだ。
どうしてこんなまどろっこしい表現を使うのかというと、スペイン語では Americano という単語が「北米や中南米の人びと」を指すからだ。メキシコ人も Americano だし、ブラジル人も Americano だ。そこで「アメリカ合衆国の人びと」の区別をはっきりさせるために Estadounidense という呼称が生み出されたらしい。
アメリカ合衆国が建国されたのは1776年。その当時スペインは、南アメリカ大陸やカリブ海の島々の大半を手中に収めていた。イベリア半島から見た「アメリカ」は、日本人の捉え方以上に、時間的にも空間的にも広がりを持っているのだろう。