100日後にスペインに行く人

スペイン語初心者の学習記録

Obligado

数週間前になるが、スペインで屋内でのマスク着用義務が解除された。語学学校の先生の中には、さっそくマスクを外して授業する人もいれば、解除された後もマスクを着けている人もいる。また、昨日着けていたかと思えば今日は外している、といった具合に、対応は人それぞれのようだ。

 

Metro Madrid | La Mascarilla es Obligatoria

 

このポスターにも書かれているように、obligatoria とは「義務の・必須である」という意味の形容詞である。

 

似たような単語に obligar というのがあり、こちらは「義務付ける」という意味の動詞だ。過去分詞は obligado で、ネットで見つけた例文を見てみると、

Todo jugador está obligado a mantener las reglas.

選手はすべてルールを守る義務がある

 というように、estar + 過去分詞 という受動態の形で使われている。

 

ところでスペイン語で「ありがとう」は Gracias と言うが、スペインのお隣ポルトガルでは Obrigado と言う。

 

ポルトガル語の obrigado とスペイン語の obligado は、rとlで綴りが1字違うものの、どちらも同じ「義務付ける」意味の動詞なのだ。上に挙げた例文は、ポルトガル語に訳すと

Cada jogador é obrigado a manter as regras.

となるようだ。

 

そう考えると、ポルトガル語の「ありがとう」には随分と違和感がある。感謝と義務、一見すると結びつきそうにない。

 

調べてみたところ「相手にお返しをする義務を感じている」ことから、Obligado が感謝の意味を持つ言葉として使われるようになったそうだ。

 

Linguistic map Southwestern Europe-en

The original uploader was Alexandre Vigo at Galician Wikipedia., CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

 

ポルトガル語スペイン語は、他の言語と比べると、かなり類似度が高い部類に入る。それでも、両者の源流を辿ると、どちらも1000年近くの歴史があるようだ。たかが挨拶、されど挨拶で、こんな違いがあるのは面白い。